ロビン汎用エンジン燃料漏れ修理

修理ブログ

薪割り機に使用している汎用エンジンロビンEH17

アメリカのMTDの薪割り機は純正では本田の垂直軸出力タイプのホンダのエンジンが搭載されていますが、私の薪割り機は改造されてエンジンが載せ替えてあります。(これも追っていろいろ紹介します)

燃料コック部分から少しガソリンがにじむなぁと思っていましたが、放置していました。春に燃料タンクを開けてみると完全にガソリンがなくなっていて驚愕!秋に車庫にしまう時にはそれなりに燃料が入っていたのです。

燃料コック油漏れ原因

主に燃料コックの油漏れはフィルターカップと本体の間にあるパッキンが劣化して漏れるか、カップに割れなどがある、カップのねじが緩んでいるなどがあげられます。

それ以外だと燃料ホースにひびが入っているときなどがありますが、今回は明らかにホースの手前でしたのでコックを疑います。

カップはねじになっているので回すとゴムのパッキンと金色のフィルタがついています。

タンクからコックに流れた燃料はカップに行き、ここで水やタンクさびやごみがキャッチされます。エンジンに行く手前にメッシュのフィルタがありごみがエンジンに行かないようになっています。

このフィルタは本体とカップの間にセットされていますが、位置がちゃんと余っていないとパッキンがしっかりシールできないので位置ずれに注意します。

今回は問題ありませんでした。

燃料コックと本体の接続部パッキンが原因

次に燃料コックとタンクの接続部のパッキンを疑います。コックをタンクから外してみるとパッキンに弾力がなく折り曲げると簡単にひび割れてしまいました。原因はここでした。

ナットの形状やねじの構造からしておそらく通常のOリングを入れてナットを占めこむとタンクとねじ部がシールされるものと思われます。

ねじサイズを測ってみると9.5㎜ ねじの規格は管用(くだよう)ねじG1/8です。ねじの話もいろいろあるのですが少しだけ。G1/8という呼び名は新JISからで昔の人は”PF1/8”とか”一分(いちぶ)のストレートねじ”と呼びます。たまにテーパねじ(PTねじ)に対してストレートなねじのためPSねじ(Sはストレート)と呼ぶ人がいますがPSねじという規格でおねじはありません。

脇道にそれそうなので詳細はまた後日

ねじサイズが9.5㎜なのでP-9というOリングがちょうどいいと思いますが、探してみたところP-8(内径8㎜)しかなかったのでこれを使います。まぁ大丈夫でしょう。

Oリングの材質はいろいろあるのですが、ガソリンをシールする場所なので今回は4種Dのフッ素のものを使用しました。

燃料をタンクに少し入れてコックを開けたり閉めたりしながら1時間ほどようすを見ましたが問題ありません。修理完了です。

これで燃料が無駄に気化してしまう問題が解決されました。今日もバリバリ割ってくれて機械も喜んでおります。

補足情報:燃料コックの外し方

ホースクリップを外してコックとキャブレターをつないでいるホースを外します。この時ホースに亀裂がないかチェックします。今回は問題ありませんでした。

燃料コックナットを17㎜のスパナで緩めます。コックを縦方向(ON)にしてみますが本体のカバーと干渉してしましました。

タンクを外せばよいのですが面倒なのでキャブレター側の2本だけボルトを外して少し持ち上げると干渉が回避されました(下図はボルトを外した後)。 あまり無理せず、厳しそうだなぁと思ったときはしっかりタンクを外してから作業をしましょう。

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